2024年7月8日放送のあさイチで「地震に強い家にするには?」という放送がありました!
最近、大地震が多くて、半壊・倒壊が心配なご家庭も多いのではないでしょうか。
そんな不安な気象状況の中で、いざという時のために、我が家の耐震状態はどうなっているのか?
をしっかり知るために、確認しておくべきことがあります。
今回放送されたのは、大阪にある立派な戸建てのお宅で、13年前に購入された二階建ての中古住宅だということです。
見た感じでは「しっかりしてて頑丈」なイメージしかなく、これは大丈夫じゃないか、としか思えませんでした。
内容はNHKのYoutubeでも配信されていますので、ぜひチェックしてみましょう。
耐震診断すると判明する驚愕の事実!
番組では、一級建築士の耐震診断士に「耐震診断」をお願いすると、55,000円ほどで診断してもらえるということでした。
自治体によっては、無料で診断できるところもあるということですので、お住いの役場などに問い合わせてみるといいですね。
耐震診断での大きなポイントは、
・地震に備えられる「壁」
・家の「劣化具合」
この二点を詳しく診断し、震度6の地震が起きたときに倒壊しないかどうかを診断するというものです。
壁の強さ:診断のポイント(耐力壁)
壁の強さは、窓の大きさや位置で変わってきます。
窓が大きい部屋が多かったり、壁の幅が極端に少なかったりすると「弱い」という傾向になります。
例えば、窓から天井までの高さが36センチ以下だと、強い壁とは言えないというこです。
クローゼットは、中が空洞のため弱い場所、という判断になります。
また、壁の厚さも重要で、引込戸など壁を半分使っている仕切り扉が多ければ、その部分は弱いと診断されます。
強い地震に耐えるためには、壁の厚さは10.5センチ以上必要なのですが、それに満たない場合も弱いと診断されます。
なので、洋室と和室の仕切り両引き戸の場合は「壁がない部分」と判断します。
筋交いの位置とつなぎ合わせのチェック
家の柱と柱の間には、斜め方向の木材が壁の中に組み込まれている所があります。
これを筋交いと呼び、地震で横揺れがあったときに「つっぱる」役目を持っています。
診断士は屋根裏などから柱の中を覗いて、適切な場所に筋交いがあるか、
筋交いと柱・梁に耐震金具でしっかりつなぎ合わせてあるかなどをチェックしていきます。
建物の劣化具合:診断のポイント(ひび割れ・雨漏り)
家の中から見て分かるのは、表面に見える柱や壁などの「水染み」です。
いつも湿気ているという場合はかなり要注意ですが、
濡れていなくても水染みの跡などがあると、過去に盛れた可能性が疑われるため、早く腐食するおそれが高いと診断します。
床下にも潜り、基礎のコンクリートの状態などを診断していきます。
基礎にヘアクラックという髪の毛ほどの小さなクラック(ひび)があると、これから将来に割れていく可能性があると診断します。
そして、外壁のチェックです。タイルやサイディングなどにひびがないか、
ある場合はどこに、どのくらいの長さであり、幅はどのくらいななどを細かくチェックします。
これを放置すると、壁の中に雨水が侵入し、壁内が腐る原因になります。
診断の時間は、約二時間でした。
診断結果は、約一週間に告げられる
診断した結果は、書類でまとめられて告げられます。
今回調査された戸建ての診断結果は、 4つのカテゴリに分けられていて、
うち3つが「倒壊する可能性が高い」
うち1つが「倒壊する可能性がある」
というもので、特に1階が非常に危ない状態だということでした。
1階が危ないということは、2海が仮に安全でも、結局1階が倒壊すれば全壊してしまうので、結局全部が危ない、という診断でした。
ショッキングな様相が隠しきれないという結果でした。
診断結果からわかる、補強工事の必要性
診断結果を把握したら、最後に診断士から、どんな補強をすれば良いのかをアドバイスしてくれます。
概算で、耐震補強工事の見積もりを出してくれたものがこちらでした。
壁の補強:約200万円
水染み対応:約30万円
屋根外壁の前面補修:150~200万円
基礎の補修:約50万円
合計で、430~480万円ほどの予算が必要、というものでした。
全部は無理でも、最低限劣化の補修をするだけでも、耐震化につながるということでした。
契約前に「補助金申請」ができるか問い合わせを
今回のケースでは、全部の耐震化は難しいものの、劣化の補修だけを実施するという流れになったようです。
それでも、100~200万円ほどの予算が必要になるため、かなり高額出費を強いられることになりますよね。
そこで、番組では契約して工事を始めてしまう前に、事前に役場で耐震に関しての補助金を受けられないかどうかを相談してみるべきだと締めくくりました。
日本建築防災協会HPで詳しい情報が共有されていますので、こちらもぜひアクセスしてみましょう。
あさイチで放送された耐震診断のまとめ
今回の放送を見て、とても考えさせられましたね。
最近の地震の多さを考えると、自分の家の安全性が気になっていたところだったので、すごくタイムリーで、しかも衝撃の内容でした。
特に印象的だったのは、一見しっかりした家でも、実際に耐震診断をすると予想外の問題が見つかる可能性があるということです。
番組で紹介された、どう見ても大丈夫そうな家が「倒壊する可能性が高い」という診断結果を受けたのは本当に衝撃的でした。
耐震診断の具体的な方法や、壁の強さ、家の劣化具合をチェックするポイントなど、専門的な情報がわかりやすく説明されていて勉強になりました。
自分の家でも、窓の位置や壁の厚さなど、今まで気にしていなかった部分に注目してみようと思います。
補強工事の費用が高額だったのは驚きましたが、最低限の補修でも耐震性が上がるという話はちょっと希望が持てました。
自治体の補助金制度についての情報も役立ちそうです。
この番組を見て、自分の家の耐震診断を検討してみようと思いました。
家族の安全のために、できることから始めていきたいですね。
地震大国日本に住む私たちにとって、とても重要な情報を提供してくれた良い番組だったと思います。